自動車保険の特約の種類を比較|本当に必要な5つを厳選解説

- 自動車保険の特約は『補償を足すもの』と『範囲を絞って保険料を下げるもの』の2種類に分かれる。
- 必要性が高いのは弁護士費用特約・対物超過特約・新車特約など。
- ファミリーバイク特約や身の回り品補償は人によっては不要で外せる。
- 特約には自動で付く『自動付帯』と自分で選ぶ『任意付帯』がある。
- 同じ名前の特約でも保険会社ごとに内容が違うため、比較時は中身を確認する。
自動車保険 特約 種類 比較の結論

迷ったらまず弁護士費用特約と対物超過特約を付け、ファミリーバイク特約などは持ち物に応じて外す、これが私の出す結論です。
自動車保険の補償は「相手方への補償」「ご自身や同乗者への補償」「ご自身のお車などへの補償」の3つに大別され、そこに特約を組み合わせます。アクサダイレクトはこの基本補償に紐づく保険を一般的に7つと説明しています。
特約はこの基本補償の隙間を埋める存在。だから「何を基本でカバーしていて、どこが空いているか」を先に把握すると選びやすい。
| 特約名 | ざっくりした役割 | 私の優先度 |
|---|---|---|
| 弁護士費用特約 | もらい事故の交渉・訴訟費用を補償 | 高 |
| 対物超過特約 | 相手車の時価超え修理費の差額を補う | 高 |
| 新車特約 | 新車の全損・大破時に新車価格で補償 | 車が新しいなら高 |
| 車両全損時諸費用特約 | 全損時の諸費用をカバー | 中 |
| レンタカー費用特約 | 修理中の代車代を補償 | 中 |
| ファミリーバイク特約 | 原付などの事故に備える | バイク所有者のみ |
| 身の回り品補償特約 | 車内の積載品の損害を補償 | 低 |
自動車保険の特約とは?
特約とは、基本補償に加えて特定のリスクへの補償を強化したり、逆に範囲を絞って保険料を抑えたりするオプションです。

三井ダイレクト損保やそんぽADRセンターの案内でも、特約は補償を充実させるものと、補償範囲を限定して保険料を抑えるものの両方があると整理されています。
見落としがちなのが付帯の仕方。特約には自動で付く『自動付帯特約』と、契約者が選んで付ける『任意付帯特約』があります。
ちなみに任意保険の基本補償は、対人賠償・対物賠償・人身傷害・搭乗者傷害・車両保険を組み合わせる形。自賠責保険は人身事故による相手方への損害のみが対象で、被害者1人あたり傷害120万円、後遺障害75万円〜4,000万円、死亡3,000万円が限度です。任意保険はこの範囲を超えるリスクをカバーします。
必要性が高い特約
必要性が高いのは、付けないと自分が大きな自腹を負うリスクがある特約です。
具体的には弁護士費用特約、対物超過特約、新車特約、車両全損時諸費用特約、レンタカー費用特約あたり。これらは保険料の上乗せが比較的小さいわりに、いざという時の手出しを大きく減らせます。
私自身、もらい事故で相手が示談に応じず困ったことがあり、弁護士費用特約には何度も助けられました。ここから1つずつ見ていきます。
弁護士費用特約

弁護士費用特約は、事故相手との交渉で弁護士に依頼した場合や、訴訟対応で必要な弁護士費用などを補償する特約です。
三井ダイレクト損保、保険の比較サイト、損保ジャパンのいずれも、この特約を弁護士費用を補償するものとして案内しています。
なぜ重要かというと、過失割合がゼロの『もらい事故』では、自分の保険会社が相手と交渉できないからです。弁護士に頼むしかない場面が現実にあります。
正直、私が真っ先に勧める特約はこれです。年間の上乗せは小さいのに、弁護士費用は自費だと数十万円単位になり得る。費用対効果が一番はっきりしています。
対物超過特約(対物差額修理費用補助特約)
対物超過特約は、相手車両の修理費が時価額を超えた場合の差額を補う特約です。

insweb(保険スクエアbang!)や損保ジャパンの案内でも、相手車の修理費が時価額を上回った差額分を補償するものとして説明されています。
トラブルになりやすいのがここ。古い車に追突すると、時価額が低いのに修理費はかさみ、対物賠償だけでは足りないことがある。相手が『直すまで納得しない』と言えば、差額をあなたが払う羽目になります。
弁護士費用特約とセットで、私が外さない2本柱のもう片方です。
新車特約(車両新価特約)
新車特約は、全損または修理費が新車価格相当額の50%以上になった場合に、新車価格相当額を限度に保険金を受け取れる特約です。
保険スクエアbang!の案内に、この50%基準が明記されています。
通常の車両保険は時価で支払われるため、買って数年でも全損だと新車を買い直せないことが多い。新車特約はその差を埋めます。
私の意見では、新車や残価設定ローンの車には付ける価値が高い。逆に5年以上乗った車では優先度を下げます。
車両全損時諸費用特約

車両全損時諸費用特約は、車両保険が全損で支払われる際に、買い替えなどにかかる諸費用を上乗せで補償する特約です。
全損で車両保険金が出ても、登録手続きや廃車費用などの諸費用は別にかかります。そこを埋めるのがこの特約の役割。
金額のインパクトは弁護士費用特約ほど大きくないので、私の優先度は『中』。車両保険を付けるなら検討する、くらいの位置づけです。
レンタカー費用特約(代車費用特約)
レンタカー費用特約は、事故で車が修理に入っている間の代車・レンタカー費用を補償する特約です。

日常的に車を使う人ほど効いてきます。仕事や送迎で毎日乗るなら、修理期間中の代車代は地味に痛い出費。
逆に、車を週末しか使わない、近くに別の移動手段がある人なら無理に付けなくてよい。生活スタイルで判断が分かれる特約です。
必要性が低い特約
必要性が低いのは、他の保険と補償が重複しやすい特約や、持ち物・使い方によっては不要になる特約です。
代表例がファミリーバイク特約と身の回り品補償特約、そして個人賠償責任特約。個人賠償は火災保険や傷害保険に付いていることが多く、二重加入になりがちです。
ファミリーバイク特約

ファミリーバイク特約は、原付など125cc以下のバイクの事故に備える特約で、対象バイクを持っていない人には不要です。
バイクを使う家庭にはありがたい一方、そもそも原付に乗らないなら付ける意味がありません。
私の整理では、原付やミニバイクを所有・使用している人だけが検討すべき特約。それ以外の人は外して保険料を下げてよい。
身の回り品補償特約
身の回り品補償特約は、事故のときに車内に積んでいた持ち物の損害を補償する特約で、必要性は低めです。

カバンや電子機器など、車に高価な物を常に積んでいる人には意味があります。ただ大半の人は、補償額に対して付ける必然性が薄い。
正直、ここは私はあまり勧めません。保険料を抑えたいなら、最初に外す候補になる特約です。
よくある質問
読者からよく一緒に聞かれる疑問を、特約選びの観点でまとめます。
よくある質問
最後に一言。特約は『多く付けるほど安心』ではなく『重複を消して必要な所だけ残す』もの。まず弁護士費用と対物超過を確保し、残りは生活スタイルと他契約を見て削る。それだけで保険料も補償もすっきりします。
